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リレーエッセイ Vol.12 深田浩嗣さん

私は、学生時代に取り組んでいたことをそのまま仕事にしようと、当時大学院の同級生だった仲間と起業しました。
初めてインターネットに触れたのは、約10年前。以来、その可能性に魅了され、“なんとしてもこの分野でおもしろいことをしたい”と思っていた私にとって仕事とは、「自分が全力を傾ける対象」です。もし、自分がこの世に生まれた意味があるとすれば、それは自分の持っているものをぶつけきらないと、表現できないと思っています。どうせ生きるのであれば、精一杯生ききりたい。 出し惜しみをすることは格好悪い。
仕事とは、私にとっての自己表現と言ってもいいのかもしれません。

人生には、段階というものがあると思っています。20代の10年は、自分を試す10年だと思います。私自身、可能な限りの背伸びをして、自分が社会のなかで“どこまでのことを成し遂げる力と運を持っているのか”を試す10年間が、もうすぐ終わろうとしています。次の10年は、地に足をつける10年です。
意識を外に向け、一歩一歩確実に成果をつくりだしていく。そしてその先には、与え・育てることが続きます。

仕事とは、人生のどの段階においても、全力を傾ける対象であり、社会への価値の提供であり、人生の意味そのものであるというのが私の考え方です。言い換えれば、このことに当てはまらなければ、それは仕事ではない。自分の今やっていることは、本当に「仕事」と言えるのか? ときどき、問いかけています。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    はい。とてもやりがいのある仕事です。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    人生をかけてやるべき意義のあることが、私にとっての仕事なので、経済的・時間的拘束のない立場に立ったとしても仕事をします。そして、世界中を飛び回って仕事ができるような立場に立てると、とても楽しいなと思います。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    直接、仕事に関する場面ではないですが、最初にはじめた仲間の一人のお母さんに初めて会った際に、笑顔で受け入れてもらえたとき。

  4. 仕事より大切なものは?

    家族、友人、自分自身は、仕事と同じくらい大切です。
    両親と子供とどっちが大切ですか?と聞かれても、「同じくらい大切です」としか答えられないのと同じ理由で、私にとっては、大切さの度合いを仕事と比較するものではないです。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    特にありませんでした。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    「仕事のために」という言い方には違和感があるのですが、それを、「人生において身につけさせたいことは何か」という意味で解釈するならば、“常に全力で物事に取り組む姿勢”です。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    人間の可能性を最大限に発揮することができる道具です。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    楽しんで取り組めるかどうか、ではないでしょうか。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    調べたいことを調べてブログに書いていきたいです。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    物事の考え方について、改めて気づかされることがたくさんありました。
    『おとなの小論文教室』
    [山田ズーニー著/河出書房新社]

株式会社ゆめみ
代表取締役社長 深田浩嗣(ふかだ・こうじ)

【Profile】

京都大学大学院情報工学科在学中の2000年1月、
現取締役会長の片岡俊行、技術担当取締役中田稔と共に株式会社ゆめみ設立。
ユーザー視点でのモバイル向けサービスを中心に、モバイルコンテンツ・ソリューションの企画・開発・運営・コンサルティングを手がける。
2005年4月、代表取締役社長就任。

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