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リレーエッセイ Vol.146 ヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社 代表取締役/ 坪井 俊憲さん

私には、自分が「最高だ!」と思った仕事をしている人やサービスを作っている人への憧れがあり、自分もそうなりたいと思って仕事をしてきました。

世の中に溢れている素晴らしいサービスや素晴らしい技術を持った人に触れ、ホームランを打つプロ野球選手に憧れる少年のように、自分も誰かを熱狂させ、誰かに「これ最高だね!」と言ってもらえるようなサービスや体験を作る人になりたいと思い、大学のとき、そうなることを決めました。そして、自分が最大限に存在意義を発揮できるところはどこかと考えた結果、新卒で介護業界に飛び込みました。

19歳まで岡山県でひいおばあちゃんに育てられた私は、大学・大学院でプログラミングや生命科学に触れた後、介護職に就きました。介護の業界を選んだ理由は3つあり、キーワードは「ひいおばあちゃん」「拡大する市場」「異なる専門性」です。ひいおばあちゃんは、最期までピンピンしていて介護サービスをほぼ使わなかったので、介護の資格を取るまでは介護の仕事の現場を見たことはありませんでした。それでも、毎日楽しそうに生きていたひいおばあちゃんを見て育ち、自分もそうなりたいと思っていた私は、皆もそうなりたいだろうなと思っていたので、それを実現するためのサポートができる仕事として介護職に魅力を感じました。また、介護業界は他業界に比べて市場拡大の見通しがはっきりしており、それが人口ピラミッドに連動している。だから、自分に足りないもの(大学時代の起業に失敗して、多くの足りないものを痛感しました)を身につけたうえならば、自分には新しいことをする時間的余裕があると思いました。さらに、自分の大学・大学院の専門分野を専攻している人のなかで、新卒で介護職に就く人はあまりいなかったので、業界の内側から特異な発想ができる存在になれるだろうと考えました。

新卒で就職した会社では、あらゆる介護の現場を踏みました。そして、現場・経営・行政・地域などのさまざまな角度から介護業界を見て気づいた課題を、自分ができる方法で解決していくために会社を設立し、ホームヘルパーの仕事マッチングサービス『ユアマネージャー』を提供しています。現在、訪問介護の業界は1つのエリアに150社あまりの競合が存在する過当競争に陥っていますが、『ユアマネージャー』は、その過当競争を逆手に取って、複数の介護企業で労働者をシェアする仕組みで、利用者(高齢者)、ヘルパー、事業者のすべてにメリットが提供できるサービスです。

業界では、以前からこのようなサービスの必要性がささやかれていましたが、実際にやる人がいなかったので、自分で会社を立ち上げ、そのニーズを満たそうとしています。これが実現したら「最高だ」ということがわかっているところに、本気で取り組みます。『ユアマネージャー』で、介護人材不足の解消、介護労働環境の改善、ライフステージに合わせた柔軟な働き方の提供、介護企業の高収益化を成し遂げていきます。働くって最高に楽しいですね!

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    好きです。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    介護の資格を取って介護現場できちんと働ける自分を見たとき、「もう、一生困らないな」と思ったので、今と同じことをやると思います。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか? それはどんなときですか?

    ヘルパーさんにお礼を言われたとき、ヘルパーさんが離職しないで長く続けてくれているとき、社員がヘルパーさんのことを思って行動してくれるときなどなど、いろいろあります。

  4. 仕事より大切なものは?

    家族。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    バスケットボール選手。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※ 子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    自信。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    黒子。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    「自爆せず、しつこくやり続けること」という仮説でやってます。

  9. 今、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    運動をしたほうが良いと思います。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと』[ 磯崎 哲也 著/日本実業出版社 ]

就活中の学生に向けて

  1. 自分が社会人になったとき、身につけておいて良かったことは?

    敬語、礼儀、折れない心。

  2. 不安や困難に直面したとき、どのように対処しましたか?

    「自暴自棄になって体を壊す」「注意散漫で交通事故にあう」「誰かに八つ当たりしてムダに人間関係を壊す」などといった“自爆”をしないように、困難な状況や自分から逃げないで、冷静に事態に向き合い続けました。

  3. 「仕事を楽しむ秘訣」があれば、教えてください

    楽しんでいる人の気持ちを真似してみる。

  4. 「学生時代の起業」について

    賛成。
    自分が学生時代の起業に失敗していて、そこで、自分の足りないことをたくさんたくさん痛感することができました。経営者になりたい人は、ほかの誰でもない自分を経営者にしないといけないので、自分がどんな人間なのかを理解する良い方法だと思います。失敗することで、次に何をすべきかという方針が立てやすかったので、非常に良かったと思います。

  5. 就活中の学生に、一言 アドバイスするとしたら?

    いろいろな会社のことをたくさん勉強して、就活友達をたくさん作ってください!

【2017年1月インタビュー】

ヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社 代表取締役
坪井 俊憲(つぼい・としのり)

【Profile】

1986年生まれ。岡山出身。慶應義塾大学 環境情報学部卒業。慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科(先端生命科学)在学中にヘルパー2級を取得。新卒で神奈川県の訪問介護企業に就職。ヘルパーとして訪問介護サービスの仕事を行いつつ、訪問看護事業&介護スクール事業を立ち上げ、責任者として運営も行う。
その後、「テクノロジーで介護業界の問題解決に取り組むこと」を事業ビジョンに、2015年11月にヘルスケアマーケット・ジャパン株式会社を創業。求職者の入力情報と事業所情報をもとに、AIが最適な働き方を求職者に自動で提案する無料のWebサービス『ユアマネージャー』を提供。訪問介護ヘルパーの働き方の非効率の解消と地域の人材ニーズに応えることを目指している。

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