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リレーエッセイ Vol.16 森川さゆりさん

リクルートで『じゃらん』『ゼクシィ』を創刊し、『ゼクシィ』で編集長になり、転籍して『All About』の立ち上げにたずさわり、『All About』編集長になり…。 そんな私の経歴を見ると、ガッツリ働いてきた人のように思われるかもしれませんが、実は夢中になって働いて、気づいたら、今の私がある…というのが正直なところ。 もともとあまり欲がない人なのです。

では、なぜ今の仕事に夢中になれるのかというと、それは私が作ったものを読んでくれた人が、それによってちょっと新しい発見をしたり、ちょっと幸せになったりすることに、この上ない喜びを感じるから…でしょうか。

編集者としての私の発想はとても“普通”です。
「カップルで温泉に来ているのに、肝心の温泉が男女別じゃ、最高の時間を共有できないんじゃない?」とか、「街のレストランで結婚式ができるなら、ホテルのレストランでも結婚式ができるはず」とか、「インターネットにはいろんな情報がありすぎて本当に知りたい答えになかなか行き着かない」とか。

そんな“普通の疑問”や“困った”を解決できる企画を考えるのが全てのベースです。
『じゃらん』がなかったら、貸切風呂を持った旅館はこんなに増えていなかったかもしれないし、『ゼクシィ』がなかったら、一軒貸し切りウェディングも普通にはできなかったかもしれない。 普通の感覚で発想するからこそ、読者の心に訴えるものが作れる、読者に喜んでもらえる、ずっとそう思って作り続けてきました。

私が発信したちょっとした情報が、少しだけでも読んでくれた人の生活を豊かにできたかもしれない…そんな思いあがりが常に自分の働く意欲を高めてくれているような気がします。 いい仕事をしていると、人を幸せにできる、自分もまた一歩成長できる、そんな連鎖が私の仕事に対する原動力なのかもしれません。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    はい、大好きです。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    生活に困らないぐらいのお金があれば、あとは毎日おけいこ三昧してのほほ~んと暮らしてみたい。

  3. 仕事で、"鳥肌が立つほど感動した"ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    『じゃらん』『ゼクシィ』の創刊号ができたとき。『All About』がオープンしたとき。

  4. 仕事より大切なものは?

    家族です!

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    学校の先生。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    礼儀。人の痛みがわかる思いやりの心。本物がわかる感性。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    大事なブレーン。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    常に高い目標を持つこと。できないと頭の中で思っていることは絶対できない。とにかく目指すこと、向かうことが大事。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    エステ、マッサージで癒されたい。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『ビジョナリー・カンパニー』
    [ジェームズ・C.コリンズ、ジェリー・I.ポラス著/日経BP出版センター]

    『自分を磨く方法』
    [アレクサンダー・ロックハート著/ディスカヴァー・トゥエンティワン]

    『80対20の法則』
    [リチャード・コッチ著/TBSブリタニカ]

株式会社オールアバウト
取締役 兼 All About編集長 森川さゆり(もりかわ・さゆり)

【Profile】

1987年東京外国語大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。
『エイビーロード』編集部を経て、『じゃらん』『ゼクシィ』の創刊に携わる。96年に『ゼクシィ』編集長。
2000年に株式会社リクルート・アバウトドットコム・ジャパンに転籍し、『All About』編集長に。2004年に株式会社オールアバウトに社名変更、取締役に就任。

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