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丸の内331

兎 usagi

“アーカイブズ”から、資格の新たな役割を考える

今後、“資格を取得した方が、どのような地域コミュニティ(就職先も含む)に、
どのように貢献しているのか”という記録の管理(アーカイブズ ※)は、
もっと普及していくように感じています。

私は、「アーカイブズ学」というのは重要な学問の一つだと考えています。
理由は、アーカイブズが、対象に接近する際の一つの指針になると思うからです。
アーカイブズと聞くと、“公の文書の保存管理”というイメージがまだまだ強いのですが、
実は、意味合いは幅広いです。身近なアーカイブズをいくつか紹介します。

例えば大学入学時に、これから通う大学がどのように設立されたのか、
どのような伝統と慣習があるのか、現在の学部と学科がどのようにできたのか、
どのような授業がどのような主旨のもとに行われ、
さらには、どのような地域コミュニティに貢献しているのかということを、
事細かにわかったうえで入学する方は少ないと思います。
私自身、何も調べずに大学に入りました。
これは、大学アーカイブズに含まれることかと思います。

就職活動も同様に、創設者や現社長の想い・社風などは調べても、
過去にどのような部署が増えたり減ったりしたのか、
また、社員数推移と売上高推移はわかっても、
その相関関係の背後に関わった人物についてまでは、なかなか調べることはできません。
そもそも企業側も、そうした記録を整理していないことが多いでしょう。
これは、企業アーカイブズに含まれることかと思います。

このようにアーカイブズは、活動しているものには必ずついています。

資格は、「知識やスキルを体系的に習得したことを客観的に証明する」ものであり、
それは、個人の価値を謳うある種のアーカイブズです。資格には、社会に共有化すべき
価値を表面化する、という新たな役割もあると考えております。

(2018年3月 兎)

  • ※「アーカイブズ」・・・ 多様な組織体が授受/作成/保管してきた文書のうち、その組織体の必要性または一般的な歴史的価値の観点から社会に共有化すべきもの。アーカイブズ学はアーカイブズに関する科学。
  • 仕事と勉強は、何が同じで何が違う?
  • 高い次元の要求は、さらに高い次元の要求を呼び寄せる力になる。
  • 100年人生を見据え、“求められる人”として。
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