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リレーエッセイ Vol.101 酒井 由紀子さん:存在の架け橋になること。皆さんの能力が発揮できる環境を作ること。

父の転勤に伴って高校生活を香港で過ごし、アジアのさまざまな国の学生とともに学ぶ機会を得て、自分は“アジア人である”というアイデンティティに気づきました。当時、英語がまったく話せなかった私を、友人たちはとても暖かく迎え支えてくれました。その時に「いつか、アジアと日本をつなぐ仕事をしてアジアの人たちの役に立ちたい」と思い、大学卒業後もその気持ちをずっと持ち続けて働きました。

日系企業、外資系企業にて20年ほど海外事業に関わり、とてもやりがいを感じていました。けれども次第に、自分のやりたいことを仕事として実現してみたいという気持ちが強くなっていきました。2011年の東日本大震災の際に、「人生はいつ何が起きるかわからない。だったら、やりたいことを思い切りやってみよう」と思い立ち、独立しました。

現在は、海外ビジネスコーディネートと教育教材DVDの企画・制作という2つの柱で仕事を展開しています。海外ビジネスコーディネートでは、海外展開を考えておられる企業様と現地の企業様をつなげる役割を担っています。また、教育教材DVDの企画・制作では、『世界ビト図鑑』をリリースしました。これは、学生の皆さんに、国際的な環境で活躍する日本人の方々を動画で紹介する教育教材です。また、この企画・制作とともに、『世界ビト図鑑』DVDを使ったグローバル人材育成ワークショップも、小学生から大人までを対象に展開させていただいております。

お客様や学生の方々など、海外ビジネスコーディネートやワークショップを通して関わらせていただいた皆さんが、本来お持ちの能力を存分に発揮されるお手伝いがしたいということを常に思っています。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    大好きです。独立後は好きなことを仕事にしていますので、ストレスをまったく感じません。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    お金を得るという目的ではなく、現在していること(=海外ビジネスコーディネートとグローバル人材育成)を続けると思います。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    『世界ビト図鑑』出演者の方々にインタビューをさせていただいた際、良い意味で、こちらの期待を裏切るようなその方独自のエピソードをお聞きした時。
    また、ワークショップで子供たちや保護者の方々からの強い関心を肌で感じた時。

  4. 仕事より大切なものは?

    生きること。家族。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    「異なる国との橋渡しをする」仕事。具体的に何をすればよいかは想像できませんでした。

  6. あなたの子供に仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    自分がワクワクすることは何かを感じて意識して、そのことを継続して能力にすること。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    想像できないほどたくさんの人とのコミュニケーションを叶えてくれた素敵な仕組み。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    常に心がけていることは自分に正直であること。相手の方が何を求めているかを考えつくすこと。

  9. 今、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    「気功」をしたいです。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『気功革命』 [盛 鶴延著/コスモスライブラリー]
    仕事のみならず、生きることに大いに役立ちました。
    あまりにすばらしいので、現在翻訳に関わらせていただき海外出版を目指しています。

【2013年5月インタビュー】

リエゾン・デートル 代表
酒井 由紀子 (さかい・ゆきこ)

【Profile】

1965年、アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。高校時代を香港で過ごし、その後は主に東京に在住。大妻女子大学卒業後、日系一部上場企業で社長秘書として働く。その後、欧州系投資顧問東京駐在員事務所設立、外資系IT企業のフィリピン開発子会社立ち上げなどに従事。英語を用いた海外事業において24年の経験を有する。
過去14カ国25都市を訪問し、海外における文化・ビジネス形態の違いなどの見聞を深める。特にフィリピンへの訪問は通算50回を超え、国や文化を超えた緊密な協業の経験がある。
「ビジネスにおける存在の架け橋となること」、そして、「未来を担う子供たちの教育・環境改善に尽力すること」を2本の柱として積極的に活動中。

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