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リレーエッセイ Vol.26 太田滋さん

私は今から7年前、2000年4月に当時Web制作を行っている会社に入社しました。
配属は社長室。行う業務は社長のかばん持ち。議事録を取ったり、書類を整理したり、封筒に宛名を書いたり……雑用のようなものです。
私自身、起業を目指していたわけでもないし、スキルを身につけて早く昇格しようといった発想もありませんでした。でも、世の中により多くの"唯一価値"を生産していきたいという考えと、いつまでも惰性ではなく真摯に仕事と向き合っていたいという想いだけは、大学生のころからずっと自分のなかにありました。
だから、議事録の作成や書類整理など、一見つまらないと思える仕事にも一つ一つがむしゃらに取り組みました。毎晩徹夜も当たり前。
あれから7年。私はビルコムというPR会社を立ち上げ、7年前と変わらずがむしゃらに働いています。

最近では、仕事一辺倒で、幅広い視野を養うための勉強がおろそかになってはいけないと思い、英語や異業種勉強会など、地道な学びを継続しながら原点回帰にも励んでいますが、それも仕事を通じて社会に貢献するためです。
数年前から、「LOHAS(ロハス)」や「スローライフ」などの言葉がもてはやされています。けれど、何かに命を懸けて、汗をかいている方が美しいし、豊かな人生のような気がします。

ビルコムは、「Build Communication」(=コミュニケーションを構築する)という言葉に由来しています。新しいコミュニケーションを生み出すことで、社会に貢献し、世の中に感動を与えること。
今日も明日も、生産し続けるために仕事に励みたいと思います。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    好きです。私は常に生産する人間でありたいと考えています。
    お客様と対話し、叱咤激励され、その糧を社内で共有し、知恵を絞りあうという生産活動のプロセスは、熱中すればするほど感動を生むと思います。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    お金はなくても多くの人にとって価値ある商品やサービス、考え方を持っている人たちの情報発信をサポートしたいです。

  3. 仕事で、"鳥肌が立つほど感動した"ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    お客様の喜びの声を通して社員の成長を感じた時。

  4. 仕事より大切なものは?

    社員。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    学校の先生。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    論理力など、ビジネスとして必要なこともそうですが、「正義」や「チームワーク」または「生みの苦しみ」なども教えていきたいと思います。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    自分の生産性とクリエイティビティーを高めてくれるパートナー。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    当たり前のことの積み重ね。相手の立場に立って一つ一つ真摯に取り組むことです。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    カフェで読書。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『The World Is Flat. A Brief History of the Twenty-First Century』
    [Thomas L.Friedman著/Holtzbrinck Publishers]

    『ヤング島耕作 主任編』
    [弘兼憲史著/講談社]

    『リクルートのDNA―起業家精神とは何か』
    [江副浩正著/角川書店]

ビルコム株式会社
代表取締役兼CEO 太田滋(おおた・しげる)

【Profile】

1976年オーストリア共和国ウィーン生まれ。
大学卒業後、2000年4月に株式会社IMJ入社。音楽配信事業の立上げ等に参画し、同年10月には同社の米国ロサンゼルス現地法人立上げのため親会社である米スパイラルスター社に転籍。米国赴任。
2001年11月、ソースネクスト株式会社入社。eラーニング事業、EC事業ハード部門の立上げを経て、広報・宣伝業務を担当。
2003年10月、マーケティングPR会社ビルコム株式会社を設立。代表取締役兼CEOに就任。

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