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リレーエッセイ Vol.43 今田素子さん

記憶にあるのは4歳の頃。すでに仕事は社長と決めていた。14歳の頃には、雑誌を出版する仕事をするということを具体的に決定していた。高校生の頃のなけなしのお小遣いは、ライブ通いとLPレコードと、雑誌に携わっていきたいと私に決心させた伝説の雑誌『ビックリハウス』360円の購入に全て費やした。
「女も手に職を」という母の教えか、経営者である父の仕事を見て育ったからか、自分にとって仕事をして稼ぐというのは、人生において必要不可欠。当然のことだと思って育ってきた。

31歳の時に、出版事業の経験を活かし、出版とインターネットを融合させたところにビジネスの拠点をおくと決めて、インフォバーンを設立。インフォバーンは、クリエイティブ・エージェンシーとして、ウェブ上のコミュニケーションの戦略立案から、企画コンテンツ制作、システム、デザインを含むウェブメディア構築をワンストップで行っている。そして、もう一社、代表を務めるメディアジーンでは、特定のターゲットに向けた3つのウェブメディア「MYLOHAS」「GIZMODO Japan」「lifehacker 日本版」を運営している。

仕事を通じて沢山の人に出会い、さまざまな経験をさせてもらった。そして、仕事で何かを成し遂げたときに感じる、お金では買えない喜び。どんなに失敗しても、上手くいかないことが続いても、この光る瞬間に全ての苦労が拭い去られる。この瞬間を経験してしまうと、ちょっとやそっとでは仕事はやめられない。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    はい。やめられません。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    放浪の旅。

  3. 仕事で、"鳥肌が立つほど感動した"ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    あります。素晴らしいクリエイティブがあがって、それがメディアとして成果を出したとき。

  4. 仕事より大切なものは?

    人生(仕事は人生の一部です)。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    社長(笑)。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    知恵を出し、諦めず解決する力。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    必要不可欠なパートナー。失うと仕事ができません。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    知恵を出し、諦めず解決する力。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    読みかけの本を読む。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    特にありません。本を読んで直接的に何かを得るというよりは、読むことにより考えて発想できる事が重要だと思います。

株式会社インフォバーン/株式会社メディアジーン
創設者・代表取締役 今田素子(いまだ・もとこ)

【Profile】

1991年-1998年、株式会社同朋舎出版にて、海外版書籍、雑誌の出版事業に携わる。1994年、月刊誌「ワイアード」日本版の海外版権交渉、ローンチを経験した後、同誌のビジネス・マネージャーを務める。
1998年、クリエイティブ・エージェンシー 株式会社インフォバーンを設立。代表取締役社長に就任。雑誌・メディアやインターネット・メディアの立ち上げに関わる。
2008年、インターネット・メディア企業 株式会社メディアジーンを設立。代表取締役に就任。ロハスをコンセプトに、働く女性に向けた情報を配信する「マイロハス」、世界のナンバーワンブログに選ばれたガジェットニュースの米ブログ・メディア「ギズモード」の日本版および「ライフハッカー」日本版を運営。出版とインターネット・メディア制作のノウハウを活かした、コンサルティングやプロデュース業務を行う。

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