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リレーエッセイ Vol.78 大塚 怜奈さん

私にとって仕事とは、この世界をよりサステナブル(※)にするという目的に向かって、人生を通して取り組むことです。 趣味でもあり、お客さまやメーカーさんをはじめ、同志の皆さまと時間を過ごすことであり、出会いと成長の場でもあり、とても大切なものです。

「エコトワザ」という会社を25歳で設立して、今年で5年になりますが、その間、おかげさまでいろいろなことを経験させていただきました。企業に勤めていた頃は考えもしなかった会社のあらゆる機能が、1年ごとに少しずつわかるようになってきました。そして、まだまだ学ぶことはたくさんあります。事業モデルも組織もゼロからつくるので、手取り足とり教えてくれる部署の先輩はいません。その代わり世の中のすべてのこと、例えば直接仕事で接する皆さまはもちろん、たまたま入ったカフェのメニューの書き方、八百屋さんの収支構造、グローバル企業の経営方針まで、あらゆることが「先生」になってくれます。世の中の見方が変わりました。これはとても幸せなことだと思います。

多少、最初に思い描いた通りにいかなかったとしても、外の世界から学ばせていただき、軌道修正しながらとにかく続けること。私にとってこの仕事は、胸を張って頑張れる天職だと思っています。

※ sustainable : 持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう。(出典・大辞泉)

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    大好きです。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    事業や海外の環境技術に投資したいです。あ、これもある意味仕事ですか…。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    被災地で作っていただいている「アクリルたわし」に、ご注文の電話が殺到したとき。“つながった”気がしました。

  4. 仕事より大切なものは?

    家族と友だち。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    外交官、国連職員。国をつなぐ仕事がしたかったようです。

  6. あなたの子供に仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    自分の頭で考える力。野生でサバイブする力。多様性を尊重する心。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    世界とつながるインターフェイス。でも手書きの仕事も多いです。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    私も成功していないのでわかりませんが、ゴールはぶれずに、アプローチは柔軟であること。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら何をしたいですか?

    ベランダのプランターに新しい苗を植えたい。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣』 [小山 龍介 著/東洋経済新報社]

【2011年10月インタビュー】

株式会社エコトワザ 代表取締役
大塚 玲奈 (おおつか・れいな)

【Profile】

1980年生まれ。10歳まで米国ニューヨーク州で育つ。2006年、株式会社エコトワザ創業。英日バイリンガルメディアeco+waza(www.ecotwaza.com)の発行を通して、日本ならではの自然と共生する文化、つくり手の思いのこもった道具、それを使いこなす生活の知恵を紹介している。自分の暮らしと世界とのつながりに思いを馳せて行動できる「粋な女」を目指して邁進中。
2010年度U.S. Ambassador's Entrepreneur Award受賞。

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