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リレーエッセイ Vol.62 岩瀬大輔さん

社会人になってから、いくつかの会社で働いてきましたが、職場を選ぶ際に大切にしていた要素はいつも同じ三つでした。

1 仲間が魅力的か
2 その仕事に自分なりの社会性、使命感を感じられるか
3 その組織において、「自分ならでは」の価値が出せるか

いくつもの会社で働いて気がついたことは、「楽しい仕事」というものがあるわけではない、ということ。あるのは、「目の前の仕事を楽しくできるか」ということです。職場は人生でもっとも長い時間を過ごす空間。だとすれば、まずは「何をやるか」よりも「誰とやるか」がすべてである、と私は考えています。

次に、自分が取り組む仕事について、「この仕事を通じて、どのように社会を豊かにしているか」ということを自分で意識するようにしました。もちろんすべての企業は社会性を有しているわけですが、自分なりの「物語」を作ることができれば、仕事がつらいときにでも、ひと踏ん張りして力を発揮できるように思います。

最後に、人生は一度しかない、そして私という個人は一人しかいない。だったら、何らかの形で、“自分ならでは”の価値を出せる組織に属したいと思ってきました。そのための一つが、「小さな組織で働く」ということです。最初の会社は当時100名程度、2社目は5人ではじめ、3社目は15人程度でした。今の会社は、社長と二人ではじめました。小さい組織のほうが、いつも背伸びをさせてもらい、成長が早いものです。

これが、私が考える会社、仕事の選び方です。

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 今の仕事が好きですか?

    好きです!
    いつも、「幸せだな。これ以上に楽しく恵まれた仕事はない」と思っています。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    「社会起業家」という言葉が流行っていますが、ソーシャルな分野に携わりたいです。

  3. 仕事で、"鳥肌が立つほど感動した"ことがありますか?
    それはどんなときですか?

    毎日が、鳥肌が立つほどの感動です。

  4. 仕事より大切なものは?

    死ぬ直前に、“いい人生だった”と思えるためのすべてのこと。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    外交官。

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    皆に愛される人間性、物事に勤勉に取り組む姿勢。

  7. あなたの仕事にとってコンピュータとは?

    料理人にとっての包丁、音楽家にとっての楽器のような、仕事に不可欠な道具。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    どれだけ多くの良い仲間に助けてもらえるか。

  9. いま、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    大学時代からジャズをやっているので、ピアノを弾きたい。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法』
    [栗原 幹雄 著/アスペクト]

【2010年5月インタビュー】

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役副社長 岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)

【Profile】

1976年3月17日生まれ。埼玉県出身。東京大学法学部 1998年卒業(1997年 司法試験合格)。
ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパンを経て、ハーバード経営大学院(MBA with High Distinction)に留学。
2006年卒業後、ライフネット生命保険の設立に参画。2009年2月より現職。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ 2010」選出。
主な著書に、『ハーバードMBA留学記 ~資本主義の士官学校にて~』2006年(日経BP社)、『生命保険のカラクリ』2009年(文春新書)、論文に『生命保険業界における情報開示と消費者余剰拡大』(保険研究 第61集(2009年))など。

【著書】
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