親に勧められ、幼い頃から「医者になるんだ」と思って勉強してきました。しかし、高校3年でいざ志望大学を決める際、将来医者になるのは違う気がしてきて、東大の法学部へと進路を変更。そして入学後は、法学部というよりボート部に入学したかのように、毎日部活に明け暮れる生活を送りました。就職を考える時期になり、人生で一番勉強をしていない4年間を過ごしたことに気づき、もう少し法律を勉強したいという想いが湧いてきました。そんな折、慶應義塾大学大学院の法務研究科が開校すると聞き、第一期生として進学しました。
卒業後は弁護士として3年間勤め、社会人としての多くを学びました。誤字脱字や言葉遣いにはじまり、仕事に対するプロ意識についても、職人気質の上司の完璧な仕事ぶりを見て、日々学ぶことばかりでした。弁護士3年目になり、仕事も任され楽しくなってきたところでしたが、友人の勧めで産業革新機構の採用面接を受けることに。弁護士としての視点だけでなく、ビジネスを多角的に学んでみたい気持ちがあったので、まったく未知の領域でしたが採用を機に転職しました。ゼロからのスタートだったため、入社当初はものすごく大変で、必死に学んでついていきました。そんな日々が過ぎ、同世代の起業家のクライアントに会うことも多く、“自分でも何かやってみたい!”と思うようになり起業を決意。そこで、いろいろなプランをじっくり考え、1. 自分の勝てる分野で、2. ニーズがある、3. 人のためになる、を条件に据え、自分の得意分野である「勉強」を主軸に練りあげたのが、『資格スクエア』のサービスです。
『資格スクエア』は、資格試験のオンライン対策を提供するサービスとして2013年11月にスタート。仕事に紐づく司法試験や公務員試験などの講座をメインに、実績ある講師の講座が低価格でいつでもどこでも受講できるシステムです。資格は、その人の可能性を開く存在ですが、取得はゴールではなく、“キャリアを切り拓くスタート地点”に立つこと。このサービスを通じて、キャリアを切り拓く機会をすべての人に公平に提供し、誇りをもって仕事をする人を増やしたいと思っています。
私が働くうえで大切にしているのは、「継続は力なり」。まったく同じに見えることの繰り返しでも、少しずつ違いがあって、継続していくなかでどう蓄積していくかが重要です。ボートの試合に例えると、ひと漕ぎで出る差はたかが10センチ程度ですが、1レース240漕ぎはするので、ゴールでは30メートルの差が出ます。これは勉強も同じで、積み上げ方を間違えている人がとても多い。効果的なひと漕ぎの蓄積が勝敗を決めるように、効果的な勉強方法や効率の良い時間の使い方をもっと普及させ、 “スキルアップのインフラ”となることを目指していきたいです。
はい。好きです。
結局、仕事の拡大に使いそうですね。あとは、住宅ローンの返済をします(笑)
弁護士時代、先輩たちの現場を知り尽くした“勝負勘”には感動しました。
知識はあっても、その表現力や言い回しは自分には浮かんでこない・・・というような、
プロの仕事を間近で見せつけられた瞬間は衝撃がありました。
家族との絆。
医者。高校3年になって、英語と人と話すことが好きだったので外交官になりたいと思い、
急に医学部から法学部に進路を変更して周りを驚かせました。
忍耐力。大学時代は、ボート部に所属して4年の夏まで打ち込んだので、体力も粘り強さも
身についた。その経験は今でも活きているので、やっていて良かったです。
仕事のスピードを上げてくれる触媒。
こだわること。周りにいるスゴイなという人を見ていると、ちょっと変わった人が多くて、
とことんこだわり抜いているから。
「資格スクエア」PR用のティッシュ配りに行きます(笑)
物事を辛抱づよく継続する力。
学生時代に運動部で培った継続する力は、社会人になって非常に役に立ちました。
YES。有利にはなると思います。特にExcelスキルは重宝されます。
なるべく多くの企業を見て、自分の適性を見極めたほうが良いです。
賛成、反対のどちらともいえない。
将来起業したいのであれば、学生時代からはじめるのが一番成長が早いとは思います。もっとも、ある程度社会経験を積んでから起業しても、まったく遅くないと思います。機が熟したと自分が思うタイミングで起業するべきです。
これを乗り越えることで成長がある、という思いでひたすら耐えて頑張ります。
1981年生まれ。開成高校、東京大学法学部、慶応義塾大学法務研究科を経て、弁護士登録。
石井法律事務所、株式会社産業革新機構を経て、株式会社サイトビジットを設立。
2013年11月に、資格試験対策のオンライン講座「資格スクエア」をリリース。
著書に、『頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである』(中経出版)がある。2014年9月から、東洋経済オンラインで「大人の勉強指導室」コンテンツにて記事掲載。