「原体験にこそ価値がある。」これは僕が、最も大事にしている考えです。
僕は今、株式会社MATCHAの代表をしています。主な事業は、訪日外国人観光客向けWebマガジン『MATCHA』の運営と、さまざまな企業や地方自治体の海外への情報発信のサポートです。
『MATCHA』は、日本の魅力を世界に発信したい人と、日本の魅力を深く知りたい人をつなげていくメディア。このメディアを通じて、訪日客の日本での体験価値の最大化と、人が訪れてその価値が知られることで日本の地域の良さが後世に残っていく・・・、そんなカタチを創りたいと思い、この事業をスタートしました。
今では、日本最大級の訪日メディアにまで成長し、毎月150万人、世界の200の地域と国からアクセスがあります。
この会社を作ったきっかけは、母校である明治大学 国際日本学部に通ったことが大きいです。名前の通り変わった学部で、漫画やアニメ、ファッション、日本語、日本の伝統工芸など、日本の文化を学問として学び、そこで学んだことを世界に発信できる人を増やそうというコンセプトでした。
「日本の文化は世界で流行っているけれど、日本人がそこでビジネスできていない。」
在学中、そんな言葉をとある非常勤講師から聞き、「これはチャンスだ!」と思いました。
というのも、僕はその言葉を聞く少し前に、世界一周旅行に行くと決め、将来は独立(起業)しようと決めていたからです。そこで、世界を回る際には、“現地で、価値あるものとされている日本の文化を見ながら旅をしよう“、そう思って、世界一周の旅に出ました。
そうして、約7カ月の旅のなかで得た知見、さまざまな人との出会いに後押しされ、現在に至っています。僕が、世界に行って直接触れたあらゆることがいまの自分につながっているように、“日本の魅力に触れる”という原体験を、一人でも多くの海外の人たちに経験してほしい。2020年に向け、さらにこの事業の需要は高まっていくと思いますし、やりたいこともまだまだあります。だからこそ、10年20年と続けていけるよう、一歩一歩前を向いて進み続けていきたいです。
まだまだ満足度は低いです。やるべきことも、やりたいことも全然やれていないので。
宇宙に行ってみたいです。
自分がまったく関わらないで、売上的に会社で一番大きな案件が生まれたとき。
家族、でしょうか。比べられるわけではないのですが・・・。
サラリーマン。
「人生は、意外と何とかなる」という考え。
どこにいても仕事ができる便利ツール。
楽観性。
滝行。
素直さ。
留学。
自分一人だけの力で、仕事をしないこと。人ひとりが、できることは限られているから。
「運がいいね。」
悩んだら、一人旅に行きましょう。さまざまな景色や自分とは違うバックグラウンドを持つ人に会うことで、きっと、いままで見えていなかった選択肢が増えるはず。
1989年、東京生まれ。明治大学国際日本学部卒。学生時代に世界一周の旅をし、2012年に「ドーハ国際ブックフェア」に従事。その後、デジタルエージェンシーaugment5 inc.に勤めた後、独立。2014年2月より訪日外国人観光客向け Web マガジン「MATCHA」の運営を開始。「MATCHA」は現在、9言語、世界200カ国以上からアクセスがあり、さまざまな企業や地方自治体などと連携して海外への情報発信を行なっている。