ホーム > リレー★エッセイ > Vol.163 加藤 將倫さん

リレーエッセイ Vol.163 株式会社エブリー DELISH KITCHEN カンパニー長/編集長/料理研究家  菅原 千遥さん

「楽しいと思えることを仕事にする」。これが、私が働くうえで一番大切にしていることです。

就活は、「ベンチャー企業」「IT・インターネット関連企業」に絞り、2011年当時、グリーが掲げていた「インターネットで世界をより良くする」というミッションに共感して入社を決意。スマホゲームの制作やゲーム以外の新規事業立ち上げなどに従事するうちに、ゼロからビジネスを作りあげる面白さを感じるように。そんな折、現エブリー代表取締役の吉田がグリーを退職し動画ビジネスで起業すると聞きました。動画には以前から興味があり、動画を使って新しいことをやってみたいと思っていたので、2015年9月、吉田とともに株式会社エブリーを創業しました。

どんな動画でビジネスを展開するかを創業メンバーで話し合い、人々の暮らしを豊かにするために「衣・食・住」をテーマにすることにしました。さらに、4マス媒体の広告出稿状況を見ると、化粧品やトイレタリー、そして食品や飲料メーカーの比率が大きかったことから、それらのジャンルの動画メディアは広告ビジネスとして成立しやすいのではないかと考えました。そこで、学生時代から料理好きだった私が「食」の動画メディアを担当することに。こうして、誰でもおいしく簡単に作れるレシピを配信する動画メディア『DELISH KITCHEN』を誕生させました。

開始当初はカメラの使い方や動画編集方法もわからず、試行錯誤の連続。苦労して完成させた動画もほとんど再生されませんでした。しかし、スマートフォンで手軽に見られる動画づくりを徹底研究してSNSに投稿すると、次第に動画がシェアされるようになり、DELISH KITCHENファンがまたたく間に増えていきました。

開始から約1年3カ月後の2016年12月に、ユーザーから要望の多かったアプリをリリース。現在は、1000万ダウンロード、SNSのフォロワー数も320万人(2018年6月現在)を超える多くのユーザーにご利用いただいています。その多くは、毎日献立づくりに苦労されている20代~40代の主婦の方です。動画は毎月約1,500本(1日50本)を料理スタッフ約30人と動画編集約30人で制作しており、アプリエンジニアや広告営業担当、カスタマーサポートなども合わせると約130人の体制で運営しています。『DELISH KITCHEN』の魅力は、料理のプロがレシピを考案していること。管理栄養士や栄養士などの有資格者なので、どのレシピも安心して作っていただけます。ユーザーからのリクエストにも応え、幅広い方のニーズに応えられるレシピのバリエーションを増やす努力を重ねています。

今後の展開として力を注いでいるのは、オフラインとの連携強化。スーパーにデジタルサイネージを設置してレシピ動画を流し、買い物客が“献立を決める瞬間”に触れることで売上促進を図る試みや、アプリでレシピ動画の材料が欲しいと思ったらワンタップでネットスーパーに注文できる機能、さらに全国のお店でお得に買い物できるクーポンの配布など、『DELISH KITCHEN』というサービスを、食に関わる人々や企業のエコシステム(※)にするためのさまざまな取り組みにチャレンジしています。そのためにも私自身、料理と直接関係のないコンテンツにもできるだけ多く触れ、社会のトレンドもしっかり把握して、人々が何を求め、何に興味を持っているのかを捉えつつ、常に「生活者の目線」を大切にすることを心がけています。

私にとって仕事とは、生活の一部であり、かつ人生を楽しく彩ってくれるもの。次はどんなことが起きるのかと、毎日ワクワクしています。これからも、自分が心から楽しいと思えることに熱中していきたいです。

※ エコシステム…複数の企業によって構築された、製品やサービスを取り巻く共通の収益環境。(出典:デジタル大辞泉)

仕事にまつわる10問アンケート

  1. 現在の仕事に対する満足度は?

    すごく満足しています。毎日新しいことの連続なので、毎日がチャレンジでいっぱい。大変なことも多いですが、何が起こるのか予測できない状況も楽しんでいます。

  2. 一生困らないほどのお金が手に入ったら、仕事以外にやりたいことは?

    新しいビジネスに投資したり、自分でビジネスを立ち上げてみたいですね。

  3. 仕事で、“鳥肌が立つほど感動した”ことがありますか? それはどんなときですか?

    ユーザーさんから喜びの声が届いたとき。なかでも、誕生日や記念日などの“ハレの日”にレシピを活用いただいた方から、感想や喜びのコメントをもらったときは、私たちのサービスが皆さんの大事な瞬間に使っていただけていることを実感でき、ことのほか嬉しかったです。
    そのほかに、当社は、さまざまな中学校や高校から、企業見学の訪問先として選んでいただく機会が多いんです。「『DELISH KITCHEN』がすごく好き」と言ってくれる生徒さんの発言を聞くと、将来、彼らが料理の仕事に就いたり、主婦になって当社のサービスを使ってくれるんだろうなぁと思い、感慨深いです。

  4. 仕事より大切なものは?

    健康で元気であること。毎日を楽しく過ごせること。

  5. 子供の頃になりたかった職業は?

    幼少時は、ずっと獣医さんになりたいと思っていた記憶があります。しかし、小学校の卒業アルバムには「将来は社長になりたい」と書かれていました(笑)

  6. あなたの子供に、仕事のためにどのようなことを身につけさせたいですか?
    (※ 子供をお持ちでない方は、いると仮定してお答え願います)

    好奇心や探究心をもって、興味のあることを自ら見つけて極めていく姿勢。あと、私自身、父から「人間は体力がないとダメだ」と言われて育ったので、私も自分の子どもには運動などを通じて体力をつけさせたいです。

  7. あなたの仕事にとって、パソコンはどんな役割を果たしていますか?

    仕事はすべてパソコンでしているので、なくてはならない存在。

  8. 仕事で成功するために、もっとも大切なことは?

    成功するまでやり続けること。

  9. 今、1時間だけ自由な時間があったら、何をしたいですか?

    美味しいものを食べに行く。

  10. 最近読んだ本で、仕事に役立ったのは?

    『京都型ビジネス 独創と継続の経営術』[ 村山 裕三著 /NHK出版 ]
    京都特有の人の育成法がとても興味深かったです。京都は、職人文化が根付いているように、人の育成も30年かけて一人前、という世界。その一方で、時代に即して変化させていくことも欠かさない。そうした文化の根幹をつくりながら変化し続けている点が、顧客が求めるものを見極めて、常に変化させていく私たちのサービスにも通じているように思え、とてもためになりました。

就活中の学生に向けて

  1. 社会人スタートを良いものにするために、学生時代に身につけておきたいスキルとは?

    1. いろいろなことを学んで、素直に吸収できる姿勢。
    2. 周囲で起きていることや状況を把握して、自分から動く力。

  2. 不安や困難に直面したときの対処法は?

    社会人の先輩に話を聞く。そして、多くの本を読む。本には、さまざまな経験をした人の知恵や人生の教訓が詰まっているので、多くの経験者から話を聞くことに匹敵すると思っています。

  3. 「仕事を楽しむ秘訣」があれば、教えてください

    自分からやりたいことを見つけて取り組む。とりあえずやってみる。

  4. 「パソコンスキルがあること」は、採用に有利になると思いますか?

    むしろ、できないと不利になると思います。

【2018年6月インタビュー】

株式会社エブリー DELISH KITCHEN カンパニー長/編集長/料理研究家
菅原 千遥(すがわら ちはる)

【Profile】

1989年生まれ。2012年、慶應義塾大学を卒業後、グリー株式会社に入社。事業責任者として女性向けネイティブゲームに従事し、戦略部門にて子会社 や投資先会社の事業管理基盤構築を推進。その後、新規事業の立ち上げを主導する。2015年9月、エブリーを共同創業。現在『DELISH KITCHEN』編集長。

ニュースレターへの登録はこちら

「仕事・働くこと」をテーマとした各界で活躍する方々による「リレー★エッセイ」や、Microsoft Office Specialist(MOS)、IC3(アイシースリー)、VBAエキスパートなどのオデッセイ コミュニケーションズが実施する資格試験、スキルアップにつながる各事業の最新情報をいち早くお届けするニュースレター(毎月1回配信)を配信しています。
登録・購読は無料。パソコンを使った毎日の仕事に役立つ情報としてお役立てください。

このページの先頭へ戻る