2023.04.04
「楽しいパソコン教室 西原サロン校」は、2003年4月に沖縄県の西原町に開業したパソコン教室。今年の4月に創業から20周年を迎える同スクールでは、超初心者でパソコンの基本操作で困っている方をはじめ、趣味でパソコンを覚えたい方や就職や再就職を目指してMOSの取得に取り組んでいる方など、学生からシニア世代まで幅広い年齢層の方々が、パソコンのスキルアップを目標に日々学んでいます。
2023年2月、弊社代表:出張がパートナー企業の「楽しいパソコン教室 西原サロン校」を約10年ぶりに訪問。「20年目の節目を迎えて」のメッセージを、オーナー社長のメカラー 一美さんに寄せていただきましたのでご紹介します。
はじめまして。
南国沖縄でパソコン教室を営むメカラー 一美と申します。
2023年4月4日に20周年を迎えるにあたり、「光陰矢の如し」とはよく言ったもので感慨深いものがあります。
私がパソコンを初めて手にしたのは27年前の1996年。「新しい物好きのあなたへ」と、夫がプレゼントしてくれたのですが、早々に夢中になりとりこになっていきました。最初の頃は1本指タイピングだった入力も、タイピングゲームソフトを用いたことで、ゲームをクリアしていく興奮と達成感からブラインドタッチ入力ができるまでに上達。また、デジタルカメラで撮った写真が、友人に即時(当時の速度は亀の歩みのごとき速度でしたが)にメールで送り届けられたことがまるで奇跡のように感じられたことを覚えています。
その後、「パソコン資格を取得しよう!」と決意してMOSの試験を受けたのですが、学生時代以来の試験に極度の緊張を強いられ、試験中はときおり襲ってくる吐き気と闘いました。また、不安定なネット環境下でフリーズを繰り返すパソコン機器にも混乱し、私のほうも思考停止(!)に陥りそうになるなか何とか合格できました。
資格取得後は、さまざまな偶然が重なり、結婚後20年間専業主婦だった私が2003年4月にパソコン教室を開校することに。MOSの試験日に心配そうに見守ってくれた金谷武志先生(※)は、開校当初から現在に至るまで、片腕、いやときに両腕となって私のパソコン教室を支えてくれています。また、教室を続けていくなか、ご縁があってMOSの試験会場にもなりました。
※開校時から現在までの20年間、ともに働くインストラクター
この20年を振り返ってみるとき、これまで当パソコン教室で出会った1,000人を超える生徒様とのたくさんの思い出が脳裏に浮かびます。以下に、そのなかでも忘れることのできないお二人のエピソードを紹介します。
まず、お一人目は転職を希望してご入会されたT様です。T様はまったくのパソコン初心者でしたが、入力からはじまり、簡単な文書や表計算作成ができるようになり、その後、数年をかけて実力を積みあげ、
MOSのWord、Excel、PowerPoint、Accessと次々に資格を取得されました。その後、ご本人から「転職先の多数の同期社員のなかから、1人枠だった事務職に私が抜擢されました」と、とても嬉しそうなご連絡があり、併せて、「教室に通って私の人生が変わった」という言葉をいただいたときには私も感無量。思わず目頭が熱くなりました。
お二人目の方は、職場でのパソコンスキルのランクアップを目指して入会されたJ様です。職場でもパソコンを使い慣れていたJ様は、入会後すぐにMOSの試験に挑みました。試験監督として私が見守るなか本番試験は無事に終了。その直後、私のほうに振り向いたJ様のいまにも泣きそうな顔に私は戸惑い驚き、「初の脱落者を出してしまったのか、どのように慰めようか・・・」と思いあぐねながら試験終了画面を確認しました。すると、結果はなんと1000点満点。J様の泣き顔は、私の思いに反した嬉し泣きでした。なんとも心臓に悪く、時を経てJ様を含めて破顔一笑となりました。後日、勤務先でご希望の部署に異動が決まったという嬉しい報告もいただきました。
これらのエピソードは、当教室が試験会場であればこそ得られた経験です。 ITの知識についてはまだまだ「井の中の蛙」の私ですが、教室を通して得られた貴重な経験や学びが、少しでも社会に貢献できていれば嬉しい限りです。時代の移り変わりが如実に表れるITの世界へ末端ながらかかわることができ、毎日、何らかの小さな発見があり、楽しさと驚きの連続です。20年目の節目を超え、これからも時代の移り変わりを楽しく俯瞰していけたら・・・と思っています。