新しい資格、新しいスキル、新しいキャリア。 株式会社 オデッセイコミュニケーションズ

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Topics インタビュー

2025.04.30

世界展開するハンガリーのEdTech企業「EDUardo」とは?

ハンガリーのEdtech企業であるEDUardo社の教材を日本の学習者にご紹介いたします。同社はハンガリーからスタートしてヨーロッパ、中近東、北米の市場で商品の展開を始めており、トロント大学(カナダ)などの有名な大学でも教材が採用されています。創業者のPeter Szlavik氏は真摯な姿勢で商品開発にのぞんでおり、われわれはEDUardo社とのパートナーシップから多くのことを学ぶことができると考えています。

オデッセイコミュニケーションズ
代表取締役社長
出張 勝也

教壇に立ったときに感じた「不足」をきっかけにEDUardoを起業

出張 オデッセイコミュニケーションズが運営するECサイト「アオテン」でピーターさんが経営する会社 EDUardoの商品「デジタルマーケティング戦略」を販売しはじめて、半年が経過しようとしています。これからさまざまな商品を販売するにあたり、EDUardoがどのような会社なのか、日本のみなさんにもっと知ってもらう必要性を感じています。

Peter 出張さん、日本のみなさんにEDUardoを知ってもらう機会をいただき、ありがとうございます。あらためてですが、私はハンガリーの会社EDUardo代表、Peter Szlavik(ピーター・スラヴィック)といいます。

私は過去に経済学を専攻し、ビジネスプランニングやビジネスモデリングを学んできました。同時並行で教育にも関心があり、数年間教壇にも立っていました。実際に生徒に教えるなかで、あることに気づいたのです。ビジネスは複雑であり、意思決定のプロセスなど、ビジネス現場で必要となる知識や理論、そして実践する機会が生徒には足らないと。

ここから生徒、学習者が複雑に絡み合う事象を理解し、実践に近しいことを提供できないかと考えました。それは単にビジネスにまつわることを聞いたり、本で読んだりという座学ではなく、まるで実体験しているかのようなフィードバックを含む『シミュレーション』形式で提供できないかと考えました。

出張 シミュレーションという手法を採用した背景には、学習する人がより実践的で、失敗含めてあたかも実体験しているような感覚になる必要があると考えたからなんですね。

Peter そうです。シミュレーションは学ぶ人がさまざまな要素を考えながら意思決定を行い、考えた結果がどうだったか素早く本人にフィードバックできる学習ツールです。

シミュレーションで学びを変えたいと考え、2011年最初のプロジェクトを立ち上げました。学習者からの声を反映しながらシミュレーションの内容を改良し、2017年より最新の技術を取り入れた新たなプラットフォーム「EDUardo」を開発し、2019年正式に会社を設立しました。

最初から視野に入れていたグローバル展開

出張 2017年、ハンガリーで創業したのですね?

Peter はい。EDUardoは最初からグローバル市場を視野に入れていました。ハンガリーの市場は小規模で、得られるフィードバックの量も少ないですから。まず、英語を主な言語として提供することで国際展開をスタート。現在は英語以外にスペイン語、ドイツ語、アラビア語、中国語、日本語にも対応しています。最近はパキスタンでの事業展開を検討していて、ウルドゥー語での翻訳も視野に入れています。

出張 言語対応の幅広さはグローバル展開を進めるうえで大きな強みですね。現在、どの国でサービスを展開していますか?

Peter 世界中で提供しています。規制がある一部の国には展開していませんが、ヨーロッパ、中東、北米、南米、そして最近はアジアにも進出しています。製品開発は市場特性を踏まえ、展開している国と一緒に行い、カスタマイズすることもあります。

出張 お客様や利用しているユーザーの平均年齢、属性は?

Peter 大学生と企業で働いている人、大きく分けると2つになります。大学生は18歳からMBA取得に励んでいる人まで、採用企業は大企業もあります。たとえば、取り引きのある大学の1つには、ノーベル賞受賞者を複数人輩出し、世界でも高い評価を得ているカナダのトロント大学があります。

出張 なるほど。ちなみに、最初に商品を買ってくれたお客様を覚えていますか?

Peter うーん、正確には覚えていませんが(笑)、おそらく長年お付き合いのあったセルビアとスペインの会社だったと記憶しています。彼らは従業員選考、採用のためにEDUardoのシミュレーションを活用してくれました。

3つの強みと進むAI活用

出張 EDUardoの強みを教えてください。

Peter 3つが挙げられます。1つは、シミュレーションと学習コンテンツが統合されていること。座学と実践、両方に取り組めるということですね。2つめは、自己学習とグループ学習、両方をサポートしていること。1人で進める学びのスタイルと、複数人で一緒に進めるスタイルがあります。ビジネスは1人で完結するものではありませんから。3つめは、企業ごとにカスタマイズが可能なことです。

出張 EDUardoの商品はAIが多く採用されています。AIを活用する取り組みを教えてください。

Peter OpenAIを活用した学習サポートや、企業・大学に提供しているカスタマイズされたコンテンツでAI学習支援を進めています。

出張 最後に、日本市場での展望をお聞かせください。

Peter ロンドンで開催された世界最大のEdTech見本市「BETT」で出張さんと出会ってから、まさかというか、日本でEDUardoの商品を展開するとは思いもしませんでした。

日本は教育の質が高く、学習意欲の高い市場です。我々のシミュレーション技術やAI学習サポートが、日本の教育機関や企業のニーズに合致すると考えています。今後も日本を代表するCBTカンパニー、オデッセイコミュニケーションズと協力し、日本市場で商品を展開していけるとうれしいです。

企業紹介

ハンガリーブタペストにあるEdTech企業「EDUardo」。「経営戦略」「財務・会計」「プロジェクトマネジメント」「リーダーシップ」「人材管理」「サイバーセキュリティ」などのビジネスリテラシーをシミュレーション(模擬訓練)を経ながら学べる自社プラットフォームを有し、世界的にも有名なトロント大学やMBAコースがある世界の高等教育機関に加え、数々の国で企業学習プログラムとして採用されている。

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